偽りの翼Ⅰ 


「はい、じゃあこれ水入れて煮干し入れて?」



千尋くんが私に渡してきたのは、鍋のようなものと煮干しだった。



「わかった、やってみる…!」



できるかな。


いやぁぁあ!



水がこぼれそうっ!!!


やばいやばいっ


よし、ギリギリこぼれなかったぁぁぁ



「…ねえ、花恋ちゃん。」



「え?」




「…なんでこんなに水が入ってるの?

……っていうか、顔めっちゃ険しかったし!」


なんでって……



「水入れてって言ってたじゃん?」



「言ったけど…それ、味噌入れたらこぼれるよね、てかもうこぼれそうだし?」




………ほ、ほんとだ…!






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