偽りの翼Ⅰ
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この時にはもう運命の歯車は狂っていたのかもしれない。
あたしのせいでたくさんの人に迷惑をかけた。
どこからだろう、私達が変わり始めたのは。
そんなのもわからないくらい私達は自分だけで精一杯で。
もう、泣きたかった。
でも…泣けなかった
広がる世界はあまりにも残酷な、
黒い、黒い世界だった。
この命が消えてなくなっても守りぬくんだ。
大切な人の未来を。
希望を。
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