偽りの翼Ⅰ
でもね、いいんだ。
今ここで裕翔が、月影のみんなが私と一緒に笑ってくれる。
それってすごく幸せな事だよね。
そんなことを、裕翔のバイクの後ろで考えていた―――――
月影のみんなだったら私の病気のことわかってくれると思う。
だけど、心配かけたくないんだ。
みんなは優しすぎるから。
私のせいでみんなを悲しませたくない。
1ヶ月くらいしか一緒にいなかったけど、
私の中で月影の存在は確かにあって。
桜風のことなんて忘れられるくらい大きな存在になっていた。