光を求めて
誘拐

監禁






「ここはどこだろう・・・」




薄暗く気味が悪い。



壁と床は石で出来ていて固い。



どこかの部屋だろうか?



真正面には扉がある。



右には簡易的なトイレと洗面所が。



左には小さな机とイス。



私の体の下には布団一式。



柔らかくはない、石よりかはいいが居心地は悪い。



天井には窓が1つしかなく、そこから漏れる月の明かりだけが部屋の中を照らしている。



「なんで私はここに?」



ここに来る前に何があったのか思い出してみる。




家から出たのは覚えている。



部活があって駅に向かおうとした。



でも、そこから電車に乗ったっけ・・・?



駅で友達と待ち合わせをしてたはず。



「あ、携帯!」



辺りを見渡してみるが持ち物が全てなくなっていた。



気付くと服もボロボロの布切れ1枚だけを身に着けていた。



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