幸せの行方

それでも就職が、決まったことを
学校に知らせないといけない。

進路担当の先生から
「学校を通さないとか
お前のじいさんには、参るな。」
と、嫌みを言われながら
帰宅した。

後は、卒業を待つだけとなった。

そんな学校の帰りに
先輩にあった。

生徒会で一緒だった
木ノ内 誠(きのうち まこと)先輩だ。

「お久しぶりです、木ノ内先輩。」
と、声をかけると

「おっ、千佳。元気か?
   千佳、進路どうした?」
と、訊かれ

「私は、就職です。
先輩、大学休みですか?」

「そうなんだ。今日帰ってきた。
千佳、明日暇なら会わないか?」
と、言われて

「明日は、大丈夫ですよ。
明後日は、引っ越しなんで。」
と、話して、明日の約束して
わかれた。

明後日は、会社の近くに引っ越す。
ここでも、祖父に
住むところを勝手に決められていた。
下宿だ。

持ち主は、若い夫婦の方で
お弁当屋さんをしている。
もう、一人下宿をしてる人がいる。
その人は、この夫婦の従妹らしい。

もう全てが決められいて、
どうにもならない。


引っ越しが終わったら、卒業式で
私は、すぐに下宿にうつる。

会社の研修が始まるから‥‥‥
< 3 / 69 >

この作品をシェア

pagetop