幸せの行方
私もヒロ君に抱きつく。

ヒロ君は、震える私の背中を
さすってくれた。

追い付いきた誠は、
「お前、誰だ?
千佳から、離れろ。」
と、言ったが

ヒロ君は、
「お前、どれだけ、千佳を苦しめたら
気がすむんだ。
お前が、就活をしていないと
心配してきたんだ。
あんな所をみた、千佳が、どんな気持ちで
ここに来たのか、わからないのか
バカなやつだ。

千佳、帰るぞ。」
と、言うと

千佳は、コクンと頷いて
車に乗った。



千佳が、俺をみることは、
なかった。



俺は、出ていく、車を
呆然と見ていた。



何を、やっているんだ
俺は‥‥‥‥。
< 34 / 69 >

この作品をシェア

pagetop