幸せの行方

祖父は、有名な人だったため
葬儀には、沢山の人がみえた。

前の会社の社長もきてくれて
私を見つけると、二人のことを
詫びてくれたが、
社長が、悪いわけではない。
私は、かえって恐縮してしまった。
父は、社長にお礼を言っていた。

全てが、終わり
明日、私達はマンハッタンに戻る。

おばあさんにマンハッタンへ
「一緒に行こう。」
と、言うが
「おじいさんを
一人置いていけない。」
と、言うから
父も仕方ないと、諦めたようだ。

私は、少しだけ近所を
ブラブラと歩いた。

すると
‥‥‥‥‥ちか‥‥‥?。と

  ····振り····向く·····と······

‥‥‥‥‥‥まこ‥‥と‥さん。


千佳の···

  体は···ガタガタと···

    ふるえ····だした····

 やはり‥‥まだ···克服····できて····ない‥


そんなこと知らない
誠は、千佳のそばにやってくる


 こないで‥‥こないで‥

   ·····お願い······

     声が······でない·······


誠は千佳の目の前まで来ていた

千佳は、足がガタガタとふるえ
自分でも、どうすることも
できない······

そんな千佳に誠が話しかけようと
した時········


千佳を後から抱きすくめる人が。

千佳は、ビクッとしたが
柔らかな······薫り‥···

ああ‥この香りは·······
    マイク·····だ·······

「千佳、わかるよね
大丈夫だよ。
深呼吸してごらん。」
と、マイクが言った。

千佳は、マイクの言う通り
深呼吸を、何度も繰り返した。
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