可愛い俺の仔猫ちゃん
「空月君、月陽ちゃん、今回はありがとうね。月陽ちゃんの料理は美味しかったし、空月君もしっかりしてるみたいで安心したわ。またいつでもおいで。あなたたちの家族はここにいるわ」

「そうじゃよ。お前たちを愛してるのは母や父だけじゃない、わしらみんな、お前たちが大切じゃ」

「困ったことがあれば何でも言いなさいな。さっきメールアドレスも交換したでしょう?」

「また来い」

最後、母方の祖父はそれだけだった。

「そろそろバスが来るみたい。それじゃ、また。ありがとうございました」

「ありがとうございました!またね!」

双子は祖父母に手を振りながらバスの中へ入った。

「大変だったけど、楽しかったね」

「うん、そうだね」

「翔ちゃんにも愛ちゃんにも奏太にも玲央君にもお土産買ったし!」

「廉(れん)先輩と葵(あおい)先輩にも配るだろ?」

「そうだね!」

廉と葵は翔輝の友達で2人の先輩。

2人が家に着いたのは9時頃。バスを降りる駅では翔輝が迎えに来ていた。
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