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別れ

…っ!!…?

スマホを見ると11時15分になったところだった。

掛かっていた毛布が落ちる。

聡斗かな…?

リビングに出ていても聡斗はいなかった。


ー聡斗にまでいなくなられたら、私・・・!!

泣きそうになりながら慌てて辺りを探すと、聡斗はベランダにいた。

「…聡斗!」

安心した。私はまだ一人じゃない。でも・・・

聡斗の顔はなんだか大人っぽくなっていた。

なんか、おいてかれた気分だ。

「毛布…ありがとう。」

「ん」

やっぱり色々考えることの方が多いよね。

整理できてないよね。

ピーンポーン

「はい」

カメラの向こうには叔父さん、叔母さんがいた。
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