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玲奈


朝のホームルーム。

ここで私はあのことを話さなきゃいけない。みんな、あまり詳しく知らないだろうし…
みんな、どんな反応なのかな…。

「さあ、藤本さん。」

担任の先生に促され前に立った。

クラスが静かになる。

「今まで、学校を長い期間お休みしてしまってすみませんでした。
 実は…22日、両親が交通事故で亡くなりました。」

みんな少し動揺しているようだった。無理もない。
こういう時どういう反応すればいいのか分かんないよね…。

「今は凄くショックだし、これからどうするのか、不安もあるけど、私なりに考 えた上で、高校は無事に卒業したいと思いました。なので、これからも、よろ しくお願いします!」

深くお辞儀をしたら拍手をしてくれた。

なんだか救われたなって思った。

「はい、ありがとう。じゃあ席に戻って。出席をとります。」

午後の授業は久しぶりでなんだか慣れなかった。

あれ?こんな感じだっけ?授業って、みたいな。

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