GOLD BOY〜不良彼氏〜



それから私と葵は気まずい雰囲気のまま保健室を出て、いったん自分の教室に戻りホームルームを終えて解散した。



解散した後すぐ葵と下駄箱で合流してそのまま私の家まで一緒に帰った。



葵は今日は夕方から中学の悪友たちと集まりがあるらしく珍しく私の家に泊まらなかった。



でも、私は一つ慎悟くんに確かめたいことがあったから私もその集まりに参加したいと言った。



すると葵は「お前が嫌じゃねぇんならいいけど」、とバイクの鍵をポケットから取り出した。



それから結局逆方向の葵の家まで2人で行って、そこからバイクで慎悟くんちまで行った。



慎悟くんの部屋にはもう何人かいて、そこにはやっぱり派手な女の子たちもいた。




「さっきぶりだね」




部屋の入り口に立ったままの私に近付いてきてくれたのは勿論慎悟くんで


葵もこの前みたいじゃなく、派手な女の子たちの側には座らずソファーに深く座った。




「うん。あのね、あたし慎悟くんに聞きたいことがあるんだ」


「聞きたいこと?」


「うん。だから後でちょっと2人で抜け出せるかな」


「それはいいけど…」




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