俺様王子とラブレッスン②
lesson13
嘘はやめて
家に入ってすぐ
遼河に腕を引っ張られる。
「あれ、誰?」
険しい顔で聞いてくる。
「……とも、だち…っ」
泣きそうな声でそういうと
「友達なのに泣きそうなんだ?
好きな奴とかじゃねーの?」
鋭い遼河の質問に
「うぅ……っ、好きな人なんだよ…っ。
なんで、どうして……っ」
泣きながら遼河に抱きついてしまう。
「姉ちゃん……。」
そう言いながら、抱きしめてくれて
「うぅ……ひっく…」
泣いてると
リビングのドアがあいた。
「あら、なにして…………え?」
お母さんが目を丸くして立っている。
あ……。
この状況……どうしよう…。