きみの幸せを願ってる



今日も隣できみは座っている。
すると、ツンツンと腕を突付かれた。


「工藤くん、授業始まったら、起こして」


きみが大好きな教職の授業。
いつもの楽しそうな瞳はなく、代わりに目の下に大きなクマが出来ている。


ついでに、顔も青白い。


「……大丈夫?」


「うーん……ちょっと生理痛」


きみは下腹部を押えて机に突っ伏した。


いや、仮にも俺は男なんだけど。
そんな堂々と、言っちゃうもんなの?


だけどどちらにせよ、きみはとても辛そうで、時々眉を苦しそうに潜めている。


「保健室に行かなくていいのか?」


「欠席はしたくない。それにノートも取らなきゃ」


来月末には、試験が始まる。
ノートを取らなくては、大変だ。


だけどやっぱり、きみは苦しそうで。


「ノートは楽になったら、見せてやるから、次の授業寝とけよ」


そう言うと、きみはフフッと嬉しそうに笑って、こう呟いた。


「やっぱり、工藤くんは優しい」


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