茶髪くんと日陰ちゃん






「あ…りがと……」






私が照れくさそうに言うと風間君の表情が段々いつも通りに戻っていく。









「べ…別にお前の髪なげーから…スッキリすると思っただけだよ!」









私は何も言っていないのに風間君は少し大きな声をあげる。








すぐに前を向いて歩き出す風間君の顔を見れば…









あ…少し赤くなってる………。







もしかしたら…風間君は恥ずかしがり屋なのかな…








何か…おもしろいかも…。






私は無意識にクスッと笑ってしまった。











「何笑ってんだよ」









私の顔を見る風間君の顔は恥ずかしそうでなんだかいつもの威圧感がないように思えた。

















< 102 / 280 >

この作品をシェア

pagetop