茶髪くんと日陰ちゃん
好きな人






あれから2週間程経って風間君は随分優しくなった気がする。







「日景」







隣から声が聞こえる。






私を呼ぶのは風間君で机に伏せながら私を見る。










「ど、どうしたの…?」






そんなに見られると恥ずかしい…。








最近自分がおかしい。






風間君といるだけで変にドキドキしちゃうし…








名前を呼ばれるだけで舞い上がってしまう…。









「早く一緒に帰りたい、学校だりー。」







そう言って風間君は目を瞑る。







本当に毎日毎日心臓がどうにかなってしまいそう…。









「うん…私も早く帰りたいな」








私がそう言えば瞑った目を三日月のような形にして風間君は微笑んだ。









なんだか最近…







すごく幸せな気分………。










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