運命。
エピローグ




今日は七夕の日だ。




「羅々…。」


今、俺の前では羅々が眠っている。
いや、眠っている様に見える。


羅々はつい先程、天国へと旅だった。


羅々は眠るように静かに逝った。




「羅々。昔、俺は君と再会できた時あれは運命だなんて思わなかったよ。
……必然だと思った。
俺は、君と出会うために生まれてきたんだ。」




俺の目から涙が静かに流れ出てきた。

たくさん、たくさんの羅々との思い出が走馬灯の様に頭に蘇ってくる。



羅々には、たくさんたくさん迷惑をかけた。


たくさん、たくさん心配をかけた。



「…ごめんよ、羅々。」


いや、俺が羅々に言う言葉はこれではない。


俺が言わなきゃいけない言葉は………




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