それでもあなたと結婚したいです。

なんか、藤森から変なオーラが見えている。


(藤森のやつ、千春さんに変な事言わないでよ~~!!)


「調子が悪そうなので、ここのホテルを予約しました。部屋に送って行くので少し休んでください。後から私も行きますので。」


そっと私を床に降ろすと腰に手を当てて支えてくれる。


(めっちゃお姫様扱いだよ~~!!私きっと今、顔真っ赤だ。)


「はい。」


「君も泉さんの前では子猫ちゃんなんだね~~!!可愛いねぇ。」


「部長!からかわないでくださいっ!!!」


「キザなやつ……。」


藤森が小声で何か言っていたけど、よく聞き取れなかった。

私の悪口であることには変わりはないと思うけど、今日は千春さんに免じて許してやるか。


「それじゃあ、失礼します。」



< 69 / 436 >

この作品をシェア

pagetop