それでもあなたと結婚したいです。

「……………あ……りが……と…う…………。」


絞り出す様に言ったありがとうは、今までの彼の孤独な人生を思わせるには十分だった。


(大丈夫………絶対私が治して見せる!!)


「千春さん?私、美味しいあんみつ買ってきたんですけど食べます?」


「えっ!あんみつ?!」


「しかも、嶌屋のあんみつ!!」


「ありかとう!花枝さ~~ん!」


ガバッ!!


「きゃっ!」


勢い余って私は、千春さんにソファーに押し倒される様な形になった。


「………………。」


見上げる様に真下から千春さんと目が合う。


(結構、目……茶色いんだ………ヤバイ、………ドキドキしてきた。……ムラムラかな?)


「あっ、すいません。……喜びすぎました。」


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