Am I What Colors?ー元姫の復讐ー


よし、作戦通り。



蓮央は、あの日以来、私が黒薔薇として一人で夜中に街に出るのを禁止するようになった。


なんでも、「咲誇はいろんな意味で無知だから」らしい。


よく分からないけれど、蓮央を怒らせるとキス魔になるからやめている。


ストレス発散したいときは蓮央と一緒に町外れに行くけれど、一人でやっちゃうからつまらない。



「……で?どこ行きたいんだよ」



蓮央がパーカーを羽織りながら聞いてきた。


あ、そういえば考えてなかったな……。



「喧嘩できるならどこでもいいよ」


「お前なぁ……女なんだから少しは控えろ」


「んなこと言われても、他にやることないもん」


「今から襲ってあげてもいいけど?」


「っ……そーゆーのはいらない!」



狼になりかけた蓮央を一発叩いて、外に出た。


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