Am I What Colors?ー元姫の復讐ー

○黒い想い、再び





目を覚ますと、隣には愛しい人がすやすや眠っている。


男の癖に、長いまつ毛……。


寝顔が可愛くて見つめていると、蓮央がいきなりぱちっと目を開けた。



「……見惚れてんの?」


「なっ!違うし……!ってかいつから起きてたの!?」


「結構前。咲誇が起きそうになったところで寝たふりした」



相変わらず、意地悪総長……。



「んな可愛い顔してっと、第2ラウンドいくぞ。それなら学校はサボっていい」


「……学校行く。行きたくないけど」


「そうしろ。俺だってお前をずっと傍に置いときてぇけど、夜まで我慢するわ」


「・・・え゛」



蓮央は起き上がって、服を着た。



「咲誇、シャワー浴びてこい。時間ねぇ」


「寝たい……眠い…………」


「なら一緒にシャワー行くか」


「一人で楽しく浴びてきます」

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