Am I What Colors?ー元姫の復讐ー




「っ……!!」



蹴られた横っ腹を押さえながらなんとか立っていると、上から声が降ってきた。




「ようやくお出ましか、睡蓮の姫」




また、この声…………


その声で、顔で、何人の女を騙してきたんだろう。


大嫌いな、あいつ…………翠斗……



「一人でのこのこ来やがって。バカにもほどがあるだろ」



翠斗は私を見下ろしながら、また腹に蹴りを入れる。



「ぅあ゛…………!!」



胃がせり上がってくるくらいの痛みが走った。


これでも翠斗は手加減しているんだろうけれど、下手したら気絶する……。



「廊下で会ったとき、お前を再起不能にしてやってもよかったんだけどな。でもそれじゃあつまんねぇからさ、いい方法思いついたんだよ」



不敵な笑みを浮かべる翠斗。



「お前と【睡蓮】、同時に再起不能にしてやる方法」



同時に、再起不能・・・!?





「な、にする気…………!?」


「まずは……お前と取引だ」



ストン、と、翠斗はうずくまる私の前にしゃがみ込んだ。



「【睡蓮】の総長とお前、愛し合ってるらしいな?」


「……何言って…………」


「とぼけんなよ。調べはついてる。
・・・で、だ。そいつに電話して別れろ」


「…………はぁ…?」



意味が分からない。


別れるって……そういうことでしょ?

< 322 / 469 >

この作品をシェア

pagetop