Am I What Colors?ー元姫の復讐ー








「宇宙海岸」




「え・・・?」






背中をさすっていた腕が、止まる。





「お前……今、何て…………?」





咲誇は、2ヶ月前と変わらない顔で笑った。






「ここは宇宙海岸だよ、蓮央!!」






『宇宙海岸』





その名前は、俺と幹部の奴らと咲誇しか知らない名前。





そして、俺を『蓮央』と呼ぶ、その声。




「咲誇…………なの、か?」




肩を掴むと、そっと俺の手に触れてくる。







「ただいま、蓮央」







そう言って、彼女は笑った。









< 391 / 469 >

この作品をシェア

pagetop