Am I What Colors?ー元姫の復讐ー



確かに諒真さんにここを任せたら毎晩族のみんなを引き連れて飲みに行って捕まりそう。


歩が総長になったらなったで、ゲームして一日過ごしそうだけど。


真浩は何気冷酷だから、ちょっと怖いし。


やっぱりここの総長は蓮央しかいないよ……



「ここの奴らには後で発表する。それで完全にこことはおさらばだ。来ることはない」


「それって、もう会えないって…………」


「勘違いするなよ?」



歩の言葉に、蓮央は彼の頭をくしゃりとして笑った。



「暇になったら会いに来い。3人で待ってるから」


「蓮央さ……」


「歩ぅぅぅ!!!!!」


「…………諒真」



せっかくいい雰囲気だったのに、なぜか傷だらけの諒真さんが乱入してきた。



「俺が居なくなっても泣くなよな!!」


「嬉し涙で大号泣する」


「そうかそうか…………って!何だそれ!!」



その掛け合いに笑いながら、私は思った。


きっと、この倉庫に来ることはもう二度とない。


でも、ここで過ごした思い出は私の宝物。


かけがえのない、大切な人達に出会えた、私にとっては救いの場所。


ここを、歩たちに守って欲しい。



強く、そう願った。


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