Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
嘘でしょ?
こんなチャラ男と二人きりなんて…
まぁ、大人しくしてくれてたらなんとか耐えられるかなぁ……。
諒真さんがにこにこしながらソファーに腰掛けて、私を呼ぶ。
「さっきー」
「その呼び方やめて」
「さきりん」
「殺す」
「あはは、じょーだんだよ〜」
チャラッチャラした雰囲気に苛立ちが増す。
無理だ……5分もしたらストレスで死にそう。
「学校はどうだった?」
「普通」
「普通かぁ……」
笑みを浮かべながら、諒真さんは頭の後ろで腕を組む。