ときの聲(こえ)
女の戦さ
白い一重の着物を着て、
結っていた髪を1つにおろす!!

これって、
時代劇によくある夜のシーン!?

「瑠璃にございます……。」

三つ指ついて、
頭を下げる瑠璃姫……。

「おぅ……。
堅苦しい事は、苦手じゃ、
はよう、床に入れ!」

ぶっきらぼうに、
殿は言い放つ!!

「……はい……。」

瑠璃姫の緊張が伝わって来る!!

挨拶もそこそこに、
床に入ると、

「今日は疲れた。
そなたも、
はよう寝ろ!」

「は……はい!」

床に着くなり、
殿はいびきをかいて寝てしまった……。

初夜で、いきなり、
熟睡!?

大人の世界を
覗き見出来るかと、
半分興味津々で、
半分恥ずかしいと思っていたけれど、
私は、
少しほっとしていた。

かえでが姫に話していたような事は無かった。
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