Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜




期末テスト、終わった
夏休みまで あと少し




カーテンの動かない
朝の教室


皆うなだれて
机のとこで、へばってる




「暑ぅ…」


「暑かね〜」


ガラッと、ドア開いて


「―― ほら席着け!!
今川な、足閉じろ!授業始めるぞ!!」


国語の先生入って来て
ガヤガヤ、着席


「なんだ?
熊石な、また休みか」




一瞬だけ シンとなる


だけどすぐに また、ザワザワ




隣の席から声


「宮本
俺にシャーペン貸しとってくれ
筆ばこ、全部忘れた」


「… うん」




なんか 空気
全部、セミの声





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