イジワル上司の甘い求愛
「そうですけど……」

確かに大岩さんから連絡を受けたのは私。
浦島さんが初めから2人きりで飲もうと私を呼び出したわけじゃないことなんて分かってる。

だけど、昨日玲美さんの熱いキスしている現場を目撃したばっかりなのに、何も知らないはずの浦島さんと2人きりっていうことが気まずくって仕方ない。


「まぁ、俺はチャキと2人きりで正直に言うと嬉しい」

整った顔立ちを少しも崩さず、こっちが恥ずかしくなるようなセリフをサラリと口にする浦島さんに、私は動揺して思わず咳込んでしまう。


そんなこと言われたら、嫌でも意識してしまう。

一瞬かち合った視線に私の胸が飛び跳ねる。

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