【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜


「真紘くん、あとちょっとです!

頑張ってください!」




ガッツポーズをしてみせると、真紘くんはちょっと照れたように視線を逸らし、それから上半身を起こしてシャープペンを手に取った。




「…しゃーねー、やるか」




「はい!」




真紘くんがまた、シャープペンを動かし始める。




それを見届けると、私も自分の課題に取り掛かった。




それから、2人でちょこちょこ話したりしながら勉強をして、しばらく経った頃。




「ちょっとお手洗い行ってきます」




伸びをしている真紘くんにそう告げ、私は席を立った。




しばらくして、図書室に戻り、


「お待たせしました!」


と飛び出しそうになった声を、思わず飲み込む。




あれ……?




真紘くん、うつ伏せになってます。




近づいて見てみると、


寝てる……?




ふふ、きっと疲れたんですね。




そういえば、前に勉強しないって言ってたもんな。


< 209 / 244 >

この作品をシェア

pagetop