【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「……大原」
行ってしまったと思ってた結城くんの声が、頭上から降ってきた。
涙でぐしょぐしょの顔を上げると、やっぱり結城くんはそこにいて。
「結城くん……」
彼は私の前にしゃがみ込んだ。
そして、真っ直ぐにこちらを見据える。
「大原ってさ、中学の頃から男苦手だっただろ」
……はっ!
思わぬ強烈なストレートパンチ…!
男性恐怖症なことは秘密にしてたのに、ばれてたんですか……!?
しかも中学生の頃からとか…!!
なんてことぉぉぉ!!
「あ、あの、それは……っ」
なんとかごまかそうとするのに、適当な言葉が出てこない。
はわわわ、どうしよう…っ。
バカにされちゃう……っ。