妖怪アパートの問題児と先
2。問題児






「ほんっとに、懲りないわよねー柚木は。」







時は変わってお昼休み



屋上で食べたり、学食へ行く者もいるが、

柚木を含め、お弁当組もちらほらいる。







呆れながらそう言ってきたのは、クラス
メイトでよいお友達の田代。
通称‘タァコ’

明るくて、元気で、女子の中でも男子より。
付き合いやすいタイプだ。









「最近はしょっちゅうよねぇ
なんとかできないもんなの〜??笑」







怒る、というより笑ってしまっている
垣内。
通称‘ウッチー’


陸上部に所属。

さっぱりショートの黒髪でなんだか凛々しいが、何だかんだ優しい。










「でも、なんか千晶ちゃんも優しいわよねぇっ!」







ふわふわの髪をかぜになびかせながら嬉しそうに言う、桜庭。

通称‘桜’


この三人娘の中では一番女の子っぽい。
ふわふわで、でも間抜け。
よく転ぶが、やる時はやる。








『優しいって…どこ見たらそうなるのかなぁ…??』






今日も窓際の席を囲んでランチタイム。






「…どうでもいいが…

…なぜ毎回俺の弁当を囲んでるんだよ、
お前ら!」










そしてもう一人、忘れちゃいけない。



稲葉夕士。


とくに印象はない。←



なにせコイツの弁当はいつ見ても素晴らしい。美しい。











「だって〜!稲葉と柚木のお弁当って、
いつ見ても綺麗だし!美味しいし!」










そう。



柚木と夕士は同じアパートで暮らしている。


アパートの賄いさんが、


毎日愛をこめて、二人のお弁当を
作ってくれているわけである。














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