あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「そうですね、じゃあ私着替えてきますね」

 本当は下にきているけど、パーカーを羽織らないといけないし、それにここで下手に脱いで、ばれるのも嫌だし。

「わかった、人に気をつけろよ!」

 そうにこっという陸に手を振りながら、私は更衣室のほうに向かった。


 ・・・・・・

「ただいまでーす」

 着替え、といってもテープの入念なチェックとパーカーを羽織るだけだったが、それらを終えてパラソルまで戻ってきた。


「おかえ…り…水着、よく似合ってるね」

 振り返った葵は一瞬、カチンと止まってしまったけれど、再び笑みを戻すと少し、頬を赤らめて、ほめてくれた。

 あの日買った白の水着に、黒のパーカーを着ているので傷隠しはばっちりだ。

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