あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 けれど、私は一人一人の状態を知ることはできない。

 知る、ということはすべてを告げる事であり、探るということである。

 それに多大なリスクがあることを私は知っている。

 
 それは玲であっても同じ。

 「救ってくれ」と言われても玲はすべてを知らない。

 何を見てそう思ったのか、そう感じたのかそれが分からない限り、誰がどういう状況なのか私にはわからない。

 どこまであるのか、ないのか。


 それすらもわからない。
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