この思い秘密です
事務所の人が帰ると緊張の糸が切れたように私たちはそれぞれ近くにあったソファーに勢いよく腰を下ろした。

私なんか精神的に疲れたのか身体が自然と横に倒れた。

「あ~~~疲れた」

目を閉じてこれからの共同生活を考えると不安の方が大きかった。

仕事で一緒にいる分にはいいけれど生活するとなると話は別だ。

お風呂だってトイレだって・・・

寝室はもちろん別だけど、どこで落ち着きゃいいのよ~~

「あ~~あ」と吐き捨てるようにため息を吐きながら目を開けると

向かいのソファーに座っていた淳平とばっちり目が合った。

慌てて起き上がろうとするが

「既に自宅気分かよ」

淳平がニヤリと口角を上げながら笑った

「ち、違います!これでも緊張してんですよ!」

「ふ~~ん。じゃ~~そういうことにしておくよ」

馬鹿にしているのかそれとも素直に口から出た言葉か

淳平の顔からは読み取れなかった。だけどこれは全て仕事で淳平に与えられた

最後のチャンスのようなもの。

私もマネージャーとして・・・いやlittle liseのメンバーとして

サポートしなくては!

私は横になってた身体を起こして立ち上がった。

「とりあえず!夕飯の準備をする!」

淳平の意見も聞かずに私はキッチンへと向かった。
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