あたしだけのヒーロー
「………これがあたしの過去だよ。
彼氏の親友に犯されかけて、親友も失った。
大切な、親友だったのに。…気付いてあげられなかったっ」
「……そのあと、どうなったんだ…?」
「…わからない。一方的に啓に別れを告げて、こっちの中学に転校してきたから。
それからは必死にバスケに打ち込んだ。
女として見られるのが怖くて、わざと男っぽくふるまったりしてたの。」
お姉ちゃんの言葉で、向き合わなきゃって思って恰好は変えても、中身はまるっきり変わっていない。
…昔の弱い自分のままだった。