愛してるって囁いて
ローダンセ『幸せ』
私と洸は、フランスに着いた。

父が待つホテルに向かう。
姉も、ついていた。
沙代は、父親を見つけて
飛び付いた
「危ないよ!沙代。
大きくなったね。
沙代、顔をみせてごらん。
幸せな花嫁の顔を、父さんにみせて。」

沙代は、そっと、離れて
顔をあげる。

父は、微笑みながら
沙代をみて、うん、うん、
と、一人で頷いてたら

姉が、
「沙代、洸が、怖い顔してるよ。
あんた、まさか、父にやきもち?
信じられない!
沙代は、昔から、ファザコンよ。
あきらめて。」

父は、笑いながら
「久しぶり‥と、言っていいのかな
すっかり、大人の男性になっていて、
わからなかったよ。
沙代の父です。
僕のために、遠くで式をあげさせて
すまないね。
そして、ありがとう。
沙代を宜しくお願いします。」
と、言った。

洸は、
「ご無沙汰しています。
式場の手配など、お願いして、
すみませんでした。
夕食は、家の家族と一緒と
いうことで、大丈夫ですか?」

「あぁ、それで、お願いします。
洸君のご家族に合えるのを
楽しみにしていました。
中々、ご挨拶もできなくて
申し訳なくてね。」
と、言って、
四人で、カフェに。
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