脇役の運命
やっと学校についた頃には既に12時を回っていて、ちょうどお昼の時間だった

?「はよー!!チャラ男!!お前また遅刻かよー
ってかいい加減遅刻やめろよな、留年になっちまうぞ?」



『おい、チャラ男呼ばわりすんなよ。俺だって遅刻したくてしてるわけじゃないんだよ』


学校につくとすぐに友人である安藤瞬が話しかけてくる

そんな友人に適当に返事をして話を終えると俺は窓際に座っている少女に目を向ける。


?「ねー、陽凪ー!宿題やったー??」


陽「お?まさか忘れたのか?!お主も悪よのう...」


とても下らない話をしているように見えるが、見てるだけで心地よく感じる自分がいた。


?「お?陽凪、あんたの幼なじみさんがこっちをガン見してますぜ??」


俺の視線に感づいた女がそっと陽凪に耳打ちをする

慌てて視線を逸らしたが、陽凪には気づかれたようで

あっ、そうだ、と言いながら陽凪は手をポンッとすると

陽「そう言えば今日はうちでご飯食べてかない??おかーさんが久々に秋君と話したいって言ってたよー」


少しだけ心が高鳴る

『まぁ、お前んちのおばさんが言うなら行ってやらんこともない』

にやけそうになる口を押さえながら言った

今思えばこんな事言わなければ俺と陽凪は結ばれていたのかもしれない


陽「おし!じゃあ、一緒に帰ろっか!!」

二人で帰れる口実ができてその時の俺は浮かれていた、いや、浮かれすぎていたんだ

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