イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
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「来亜さんと吹雪さんは?」

「今夜、二人は帰って来ない。あの様子だと暫く離れて住むかもな」

「どうして?」

「どうしてって・・・菜穂お前・・・まさか吹雪のキモチに気づいてないのか?」

悠真さんは瞳を円くして、呆れたように問いかける。


「吹雪さんのキモチって何ですか?」

「私達3人で暮らすってコト?」


「そうなるな・・・」

悠真さんは森園さんの言葉に相槌を打つとダイニングテーブルの椅子に座った。


「3人って・・・」

私の胸に一抹の不安が過る。

「はい、ビールどうぞ。周防社長」

ボーッとしていると気転を利かせた森園さんが冷蔵庫から缶ビールを出し、悠真さんに渡した。


「ありがとう」

「私も飲みたかったのよ。周防社長」

森園さんはちゃっかり自分の分の缶ビールも出し、二人でカンパイして缶ビールを飲み始めた。

「仕事の後ビールは美味いね。周防社長」

「森園さんって飲めるの?」

「まぁー」


私の手料理を食べながらビールを飲む二人。

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