気になる!
5 ずっと気になってた。
翌日、図書室には美鶴だけでなく、凌も呼ばれ
改めて校長と司書から謝罪を受けた。


「今思えば、鍵忘れた事をえらい剣幕で注
意してんなって思ったら、破いてしまった
事にイライラしてたんだな。あの司書。」


いくら謝罪を受けて当り前の立場といえど、先生二人から頭を下げられると、美鶴は恐縮しきりだったが、凌は堂々としたものだった。


「校長先生もえらい興奮してたし、言い出
しにくいよやっぱ…。」


「全くお前は、この期に及んでまでまだ
言うかよ。あんな目に遭っといて。」


凌は手に取った本をパラパラめくりながら言った。


「って言うか、私も鈍臭いからああいうの
見に覚えあるし、身に積まされるって言う
か、明日は我が身っていうか…」


「何だ、寛容とかじゃなくて保険掛けてん
のか。」


美鶴はうっと唸った。容赦ない。



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