別れて、くれないかな?……別れる気ないよ
こうするしか

壹川said


「別れてくれないかな?」

え?………待って!

あっまた夢

あの日から楽しかった思い出と
別れてと言った彼女の顔を夢に見る

「壹川さんおはようございます」

彼女はまたあの時に戻ってしまった

僕が呼び捨てにしてほしいと
言ったから呼び捨てにした彼女

敬語をやめてほしいと言ったから
敬語をやめた彼女

付き合ってほしいと言ったから
付き合った彼女

彼女は自分の意思で動いてくれない
だから知りたかった
彼女の本心を

だけど

最後の最後まで分からなかった

どんな気持ちで別れを言いに
来たのかも

彼女の癖も知らない

彼女の泣いた顔も見たことがない

彼女とは学校でしか
会ったことがない

何も聞けなかった

ずっと思ってた事がある
僕の想像通りに事が進むかは
分からないけどこうするしかない


壹川said end
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