水曜日の片想い
体が震える。
立っているのも苦しいくらい、足に力が入らなかった。
すぐそこに橘くんがいるのに。
手を伸ばせば届くはずなのに。
遠い。
橘くんが、遠い。
初めて会ったあの頃よりも?
これで終わりは嫌だよ。
………。
「ーーー待って!」
気がついたら走り出していた。
驚いて振り向いた橘くんと目が合った。
強引にワイシャツの袖を引っ張ると、
「なに?」
不機嫌そうな冷たい瞳でわたしを睨みつけてくる。
冷たい視線がわたしの喉まで凍らせて、喋るなと言われてるような気がした。