ノイジーマイノリティー



さすがにその時はちょっとびっくりした



ハルからメッセージで教えてもらい



本屋へ向かう




いつも行く本屋の



音楽雑誌のコーナーの前



教えて貰った雑誌を見つけた時は



ちょっと嬉しかった。



ドキドキしながら本を手に取り



立ち読みをする



周りをチラチラ見てみる



見ている人なんていないのに



そう自分に突っ込みをいれた



なに食わぬ顔でページをめくる



しばらく探して



ハルの顔を見つけた



写真でもあなたの顔を



見れたことへの嬉しさは



自然と顔が緩むという



形であらわれる



多分自分でもわかるくらい



知らない人に怪しまれないように



自分を戒めながら読み始めた



わずか1ページ



でも



音楽の事を語るハルの姿を




音楽の世界の人が書くのを見るのは



新鮮



けれど他のミュージシャンの



話を読むのと違うのは




なんでかな



私の中にあなたがちゃんといるからだ



このページの中に語られない



私の中のあなたが



ふーんと言っている



ハルは多分



読んだよと言うと



恥ずかしから言わないでと



笑って話を変える



そんな彼が可愛いから



ごめん、今度ちょっとだけ絡ませてね



それでも



どんな形でも



がんばっているあなたを見るのは



好き



行けれる限り



ライブは行きたいけど



お金と時間は有限だから



いい子にして



名古屋のハルの家で



音符とあなたを



待つ毎日


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