それでもずっと愛してる
第一章
あなたのことを
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「やっぱりお客様は、首から肩のラインがお綺麗でいらっしゃるから
オフショルダーのドレスがお似合いになりますね」
ここは式場のドレスのフィッティングルーム。
所狭しと真っ白いドレスが並ぶ中、式場のドレス担当の佐藤さんが薦めてくれたドレスは
オフショルダーで、クラシカルな形。
腕の部分はレースになっていて、そこがまた上品な雰囲気を醸している。
小さな控え室から出てきたウェディングドレスを着た私を
ドレス担当のアシスタントの女の子が、きれいですね、と微笑んだ。
「ちょっとベールもつけてみましょ」
佐藤さんがアシスタントに指示をして、柔らかい絹のベールをそっとかぶせてもらうと
そこには、どこから見ても幸せにしか見えない
ウェディングドレスを着た私が佇んでいた。