この1時間は、俺のもの。
「流子ちゃんってば、ほんと真面目子ちゃんなんだからー」
クククっと笑いながら、そのシャーペンでおでこをつついてきた。しかも尖ってるほう。
「痛っ、てか、早く返してよ!」
「いやだねー」
「なんでよ、あんたみたいな余裕こいた御曹司がわたしみたいな地味子につっかかる理由なんてないでしょ!」
「いや、あるね」
「は?」
突然、笑みを消した藤原にうろたえる。
そして藤原はこう言った。
「なぁ、流子ちゃんの1時間俺にちょうだい。そしたら、これ返すよ」