婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~

その後、私は瀬崎さんと一緒に会社の近くにあるカフェへと向かった。

どうやら そこになつさんがいるらしく、パソコンの本を貸してくれるとのことだった。

初めて会うなつさんは、思っていた通りの人で
笑顔の素敵なとても綺麗な女性だった。

本当は本を受け取ったら帰るつもりでいたけれど、何故かカフェに居合わせた中西さんに声をかけられ、急遽4人で飲むことになった。

しかし そこでも私はやってしまった。

瀬崎さんがなつさんに向ける笑顔が、私の胸をチクッと刺して…。
憧れだった想いが恋心へと変わってしまったことに気づいてしまったものだから…。

いくら想ったって、絶対に振り向いてもらえない相手なのに…。
そう思ったらあまりにも切なくて、思わずお酒を一気に飲んでしまったのだ。

それからのことは、あまり思い出せない。
翌朝、目を覚ました時は、アパートのベッドの上だった…。

私は、一度ならず二度も瀬崎さんに送らせてしまったのだ。
それも なつさんまで巻き込んで…。

『昨日はすみませんでした!』

瀬崎さんは、恐る恐る顔を上げた私の頭に手を置いてフッと笑った。

『杉本~ おまえ 毎回毎回 俺に送らせやがって~ 早く迎えに来てくれる彼氏でも見つけろよな。』

そう言って、瀬崎さんは私の髪の毛をくしゃくしゃにした。
私は、はいと言って笑ったけれど、好きな人に彼氏を見つけろと言われ、心の中はとても複雑な心境だった。

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