僕があの子を好きになっても良いですか?








「…松永先生に聞いてみるよ」


「え?」


「行きたいんだろ
黒木さんって子と一緒に」


「えっ?
…な…何を言っているんだよ竜真兄ちゃん」


「ふっ…さぁな
でもあの子良い子そうだよな

オレが若かったらプロポーズしていたかも」


「竜真兄ちゃんには彼女さんいるでしょ?」


「勿論(もちろん)
世界で1番愛しているからな!」


「…………」




僕は何も言わないで苦笑いを浮かべた

…僕もこんな風に素直に言えたら良いのに




「じゃあ聞いてくるから
今体調どうなんだ?」


「平気
お昼に計ったら平熱で
今は何ともないから」


「そっか
じゃあ何かあったら呼べよ?」


「うん…ありがとう」





竜真兄ちゃんが病室を出て行った







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