年下彼氏の甘い罠


「うるさくしてすみません~。
でも、もしよかったら尾崎さんも一緒に、もがっっ」


にこにこしながら話していた彼女は言い終わらない内に
横から伸びてきた腕によってそのおしゃべりな口を塞がれてしまった。


「こら!美香!!」


「尾崎さんは誘っちゃだめ!」


小声にしているつもりのようだがバッチリ聞こえてるし。


「すみません!尾崎さんっ何でもないんです~。」


2人とも必死にさっきの誘いを“無かった事”にしようとしている。


そんなに焦らなくても最初からそんなとこ行きたくない。


どうせ行ったって、誰も私と一緒にいないし。


花蓮は一瞬だけ微笑んでから、


「合コン、楽しんで来てね。」


とだけ告げてそのまま給湯室へと入って行った。


3人はその場に取り残されたように立ち尽くしたままだ。


「うわぁ見た?やっぱり尾崎さんめっちゃキレイ!!」


口を塞がれたままだった後輩、川口春菜は少しだけ顔を赤らめている。







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