年下彼氏の甘い罠



「それだけじゃないよ。」


「なになに??」


「尾崎さんが若干26歳で『課長代理』の肩書きを持ったワケ。」


「え!!尾崎さんって課長代理なの?!」


「うちの会社って女子の肩書って30歳過ぎてからだよね?」


「そう。異例中の異例。過去には前例がないことらしいよ。」


「26歳で課長代理なんて、本当に尾崎さん惚れちゃいそう!!」


「でもその理由は誰も知らないから影で色々言われてるらしいんだけどね。」


「社長の愛人とか、隠し子とか。」


「えー。尾崎さん可哀想…。だけどあんなに綺麗だったら変な噂も立つよね。」


「綺麗で仕事は出来るけど、あんまり誰とも親しくしてないから謎だね。」


「私はミステリアスなとこも好きだけどなー。」


「もう春奈はほんとにのん気だねー。」


「あ!そろそろ仕事戻らないと定時に上がれないよ!」


「やばい!」


3人はバタバタと自分のデスクへ戻って行った。






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