終わらない恋
ガタゴトと電車が揺れる。
それでもなんだか心地いい。
もう、どれくらい乗っているんだろう。
窓の外は暗くなってきた。

そろそろ降りよう、そう呟いて電車が停車すると同時に立ち上がり改札へ向かう。
ICカードを準備してタッチすると残額が表示される。残り300円。長い距離を乗ったから仕方がない。
私は気を取り直すと歩き出す。
ここはとても大きな駅。
人もたくさんいて、今まで見たことのある世界とはまるで違う。
テレビで見るような都会だった。

どこへ行くかというあてもなく歩き出す。
すると、どこからか歌声が聞こえてきた。
その声の主を知りたくて、私は声を目指して歩き出す。
思いの外すぐに見つかった。
男の人がギターを弾きながら歌っていた。
その姿も、歌声もすごく惹きつけられる感じがした。
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