俺様 何様 王子様ッ!?

◆蓮◆



あぁー。

生徒会長とか、かったりぃー。


まぁ、真と一緒にいれるからいい

か。



俺は 真と会うのは今日が初めて

じゃない。




俺が 真に興味を持ったのは小学

校だった。




俺は 小学校の頃、バスケをやっ

ていた。


まぁ、出来るようになったから

すぐ辞めたけど。



バスケなんてつまんねぇ。

汗流してまでやってられっか。

はぁー帰りてぇー


そう思いながら、試合を見てたん

だ。あいつの試合。真の試合を。





―――・・・


あいつ良く走るなー。




あ、こけた・・・





あれは・・そうとう痛ぇな・・



うわッ。かなり血ぃでてんなー。



あとはベンチだな。あいつ。





は?引っ込まねぇの?;


いや、あの血はさすがに・・・


そう思ってあいつを見ると、そい

つは笑ってたんだ。



そして あいつは最後まで走った

。あいつが抜けたのは 怪我の手

当てをした10分間だけ。あとは、

走り続けた。








気づいたら俺は 試合が終わるま

であいつをずっと目で追ってた。






試合は42-48であいつのチームが

負けた。





みんなが半分諦めてる中。

あいつは諦めなかったんだ。


もしかしたら、時間なんてわから

なく程 必死だったのかもしれな

い。







まぁ、所詮一人で勝てる程バスケ

は甘くねぇよな。


そう思って俺は空気が熱をもった

会場を出た。
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