腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
第6章 オオカミの巣

その18。ミウ

今日の出来事はとても怖かった。
警備員さんが連れて行ったひとは、
もう、会うことはないのかもしれないけど、
私を突き飛ばす前に、すごく怖い目で睨んだ。
憎まれてるって、本当にそう思った。
そんな風に知らないひとに見られた事なんてないから、
体がガクガク震えるほど、恐ろしいって思った。

でも、菅原先生が側にいてくれるって、言ってくれた。
私がひとりで泣かないように
1週間も仕事を休んで一緒にいてくれるって。
ほんとうに?
先生がずっと側にいてくれると知って
安心して、すごく嬉しくて、
先生の胸に顔をつけて、たくさん泣いてしまった。


本当は菅原先生が、私を全部欲しいって言ってくれた時、
すごく嬉しかったけど、
1度寝たら、もう会えなくなるって思って、
怖くて、
会わないようにしていた。
だって、今までみたいに毎日のようにあっていたら、
先生に抱きたいって言われたら、
きっと私はついて行って、抱かれてしまう。
そうしたら、もう、あえなくなる。
きっと、もう、好きだって言ってもらえなくなる。
バツイチオオカミのルール。
1回寝たらおしまい。
私は『特別』ではないないんだから。


でも、1週間一緒にいても襲わないって
先生は約束してくれた。
だから、そばにいても
お終いにはならない。
よかった。
先生と一緒にいたい。

私はツカサさんが好きです。
もう少しだけ、一緒にいてください。と心の中で呟いた。


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